在籍:9名(令和4年3月現在)

言語聴覚療法とは

言語聴覚療法とは、主に脳血管障害によって生じた失語症・構音障害・高次脳機能障害・嚥下障害などの評価・治療を行い、日常生活を送る上で必要な認知機能や注意機能等の脳機能の向上やコミュニケーション能力の向上、また、安全な食事摂取方法の獲得を目指します。

高次脳機能訓練

脳卒中や頭部外傷等、脳の損傷により注意を払うことや記憶・思考・判断を行う機能を失ってしまい、日常生活への適応が上手くいかなくなってしまうことがあります。
机上課題で脳機能の改善を図りつつ、PTやOTと協力し移乗や更衣等の実際の動作練習を通して、日常生活がスムーズに行えるよう訓練・指導を行います。

言語訓練

失語症の方には、言葉を聴いて理解する、言葉を話す、文字読んで理解する、文字を書く訓練を行い、コミュニケーション手段の獲得を目指します。
また、 ご家族に対してもスムーズにコミュニケーションがとれるよう、コミュニケーション手段について助言致します。声が出しづらくなる発声障害や、呂律が回らなく発語がはっきりしなくなる構音障害に対しては、口が上手く動かせるように、はっきり発声・発語ができるように訓練を行います。

写真:言語機能向上訓練の様子言語機能向上訓練

摂食嚥下訓練

主に口唇や舌、喉等の口腔運動を行い、噛む力、飲み込む力の改善を目指します。
必要に応じて専門の医師のもとVE(嚥下内視鏡検査)を実施します。
食物の飲み込みの様子や唾液や痰の貯留の有無、飲み込んだ後の食物咽頭残留の有無、誤嚥の有無等を評価することができます。
安全に食事を楽しむために、嚥下機能の向上を目指し、最適な食形態の選定や食べ方、姿勢等の評価・指導を行います。

写真:嚥下機能向上訓練の様子嚥下機能向上訓練